貸金業を営む場合、貸金業規制法に基づき、
国( 財務局 )または都道府県の登録を受けなければならない。
それにもかかわらず、無登録で貸金業を営む業者は、
ヤミ金融業者( ヤミ金融・ヤミ金 )と呼ばれている。
また最近では、登録業者を含め、
法律に違反するような高金利で貸付を行ったり、
悪質な取立てを行ったりする業者もヤミ金融と呼ばれている。
「 ヤミ金融 」業者の中には、法律が定めた上限金利を全く無視し、
中には、
「 トイチ( 10日間で1割 )」
「 トニ ( 10日間で2割 )」
「 トサン( 10日間で3割 )」
などと呼ばれるほどの、
高い利息を要求する業者もある。
そして悪質で巧妙な手口を駆使する。
「 押し貸し 」と呼ばれる手口は、
業者が知った消費者の銀行口座に気づかれないように、
勝手にお金を振り込んでおき、
しばらくしてから高利の利息を加えた総額の返金を、
脅迫的な言動を用いて迫るものである。
さらに「 090金融 」とは、店舗勧誘のチラシなどに、
携帯電話の番号と名称しか書かずに、
店舗の存在や正体を明かさないまま、
法外な高金利の小口の融資を行なう業者である。
携帯電話の連絡先だけしか示さない事は、
最初から悪質な行為によって、
警察などに所在を知られる事がないよう、
意図しているわけである。
金融業者としての登録番号が記載されていても、
登録業者を装うために、実在しない架空の番号や、
他の貸金業者の登録番号を無断使用している場合さえもある。
このような悪質な金融業者が狙っている消費者には、
返済能力などの信用があるかどうかとはあまり関係がない。
「 整理屋 」と呼ばれる悪質業者の場合には、
多重多額の債務を抱えている消費者に対しても、
「 多数の会社からの借金を一本化します 」
「 そのため即融資します 」
などの甘い文句が使われる。
また「 紹介屋 」と呼ばれる業者は、
多数の業者から多額の借金をして苦しむ消費者に対し、
「 なんとか融資先を紹介する 」などと言って、
紹介料の名目で高額な金銭を要求する。
借金の返済に苦しむ消費者に対してまで、
このような勧誘を平然と行なえるのは、
いったんお金を貸してしまえば、
脅迫や執拗な取立てなど、どのような手段を使ってでも、
高利の利息と一緒に元金を確実に取り戻せるという自信が、
業者にあるからに他ならない。
「 ヤミ金融 」業者の、
あの手この手の勧誘はきわめて積極的である。
何気なく目にしたチラシの融資の広告が、
大きな悲劇を招くきっかけになる事もある。
このような無差別的な勧誘、
希望してもいない融資の勧誘や理由のない請求に対しては、
無視して相手にしない事が最善の方法であると言える。
相手に詳しい内容を問い合わせた事から、
個人情報がより詳しく相手につかまれ、執拗な勧誘が続く事も少なくない。
資料請求したり申し込んだ憶えのない郵便物であれば、
受け取りを拒否するなどの対応ができれば良い。
一方的に郵便受けに届けられたチラシ広告などの、
甘い言葉を信用する事はできない。
住所・氏名・電話番号などの個人情報が把握されている事が背景にある。
抽選による賞品などの提供に安易に応募したり、
特典が与えられるとの誘いに乗って、
アンケート調査に安易に答えたりして、
自分の個人情報を相手に知らせてしまう事が、
きっかけとなっている場合も多い。
多重債務者など、借金返済のために新たな融資先を、
必死に捜し求めている人々の個人情報( 名簿 )を、
「 ヤミ金融 」業者が入手し、
藁( わら )にもすがる気持ちの人々に対して、
執拗な勧誘を行なう事件も明らかになっている。
悪質な金融業者は、無差別的に消費者を狙っている。
狙う相手の信用に関わるような個人情報が入手できれば、
より強迫的な勧誘を行なう事ができると考える。
自分の個人情報を安易に知らせない事は、
悪質な金融業者から身を守る重要な方法である。
【 全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会 】

【 大地の会 クレジット・サラ金
ヤミ金・商工ローン被害者の会 】

【 違法な金融業者に関する情報について( 財務局 ) pdf 】

【 ヤミ金融撃退10ヶ条 pdf 】

【 ヤミ金融・悪質業者対策マニュアル pdf 】
